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ヤクザと原発 福島第一潜入記 [BOOKS]

ヤクザと原発 福島第一潜入記
鈴木 智彦(著) 文藝春秋発行

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本屋の文庫本平積みコーナーでふと目に止まったので、
早速読んでみました。
2011年の12月が初版なので、相当迅速な福島への潜入記ですが、
自分は全く知りませんでした。(汗


暴力団専門ライター鈴木氏が描く、
福島第一原発への肉迫渾身の潜入記。

表と裏、光と影、陰と陽、物事は表裏一体、
世の中綺麗ごとだけでは成り立たない事は重々承知。

パンチのあるタイトルですが、
読みやすく客観的であり且つ真摯な展開、
暗部から晒されるリアリティがあると感じざるを得ない
秀逸な潜入ルポだと思います。


何を感じるとるかは読み手次第かと…。

たった一人の30年戦争 [BOOKS]

小野田寛郎著
「たった一人の30年戦争」

自身の悩み、不安、壁、諸々…そんなものは些細過ぎる!と痛感させられます。
生きるという、凄まじいほどの執念、揺るがないぶれない信念。

飾りの無い文章でとても読み易いですし、
何より忘れてはいけない、何かを感じられることかと思います。


本作に記載されている以下の文章が突き刺ささる。
私は戦場での30年、「生きる」意味を真剣に考えた。戦前、人々は「命を惜しむな」と教えられ、死を覚悟して生きた。戦後、日本人は「命を惜しまなければならない」時代になった。何かを“命がけ”でやる事を否定してしまった。だが、死を意識しないことで、日本人は「生きる」ことをおろそかにしてしまってはいないだろうか。
〈本文より〉

おすすめいたします。

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ピータービアード [BOOKS]

昔からかなり大好きな写真家ピータービアード。

そうとう昔ですが、The End of GAMEの写真集は見過ぎですり切れボロボロ状態。

残酷とか感じる方もいるでしょうが、
アフリカの現実を切り取ったリアルな写真には、初めて見た当時に度肝を抜かれました。
環境という言葉さえあまり取沙汰されなかった、
相当な昔から環境をテーマに活動していたアーティストかと思います。

写真、コラージュやドローイングと言った手法を用い
その圧倒的過ぎるボリュームには凄みさえ感じられる。


2006年に発売された、豪華2セットの普及版が最近発売されたので
早速ゲットンしました。6月くらいに予約していてやっと入手です。

大型ハードカバー 700ページオーバー、背厚約6cmの圧倒的ボリューム。
おまけになにしろ重量感半端ないし。


このボリュームに圧倒されながら秋の夜長でも過ごそうかと思います。


ちなみに、この手の写真集は廃盤になると入手困難、
おまけに場合によっては価格高騰となるので気になったときには
ゲットンするようにしています。


どうでもいいですが、
あー、釣り行きてぇ(涙


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オレたち花のバブル組 [BOOKS]

「オレたち花のバブル組」
池井戸 潤 著
文芸春秋 文春文庫


「やられたら、やり返す。倍返しだ!」のセリフで2013年のブームとなってるドラマの原作。

第1弾「オレたちバブル入行組」に続く第2弾となるのが本書。
東京本店篇ですね。


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ドラマを録画して楽しみにしているのですが、釣り人の性なのか、
せっかちな自分は、気になってしまいついつい原作を読んでしまいました。

大阪篇の時も、途中で原作読んでしまいましたけど…


第1弾の「オレたちバブル入行組」大阪支店篇も原作にかなり忠実に描かれていたので、
東京本店篇も原作通りに忠実に行くなら、あーこうなっていくのね!という感じ。


演技の巧い役者で固めていると、見応えあるし。
ドラマはドラマでやっぱり楽しい訳ですよ。


普段、全くと言っていい程、ドラマとか見ないんですけどね。
これは、おもしろい。


あっ、小説のほうですが、ドラマにかなり近いですね。
逆か、ドラマが小説に近いか…


結果は知ってしまったけど、
ドラマはドラマで楽しみにすることにします。(笑



天切り松 闇がたり [BOOKS]


すっかり釣りもシーズンオフモードで、ぬくぬくしております。
冬アイテムもろもろゲットンしたのに全くもって出番なし…(汗


活字は活字でもろもろ読んでいますが、
最近のヒットがこちら!


天切り松 闇がたり
浅田次郎著(集英社文庫)
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浅田次郎氏の本って読んだ事なくて、何故かなんとなくスルーしていた訳です。


で、
友達に勧められたのもあり読み始めたのもありますが、
読み始めたら止まらずに一気に最後の4巻目を読んでいる途中で、
すっかりというか、かなりずっぽりハマっております。


設定、ストーリーも痛快にして明快で、実に気持ちがいい訳です!
登場人物もすばらしくカッコいいし!
江戸弁の言葉も軽やかで美しいし…筆力のなせる技、凄すぎだし!


自分は「粋」という言葉の意味をこれで理解しました。(笑
いつの時代も自戒含めて、やせ我慢と心意気はブレないでいたいものです。


内容は、レビュー等ですぐに調べられると思うので
割愛しますけど男なら読むべし!(もちろん女性も)と思うシリーズな訳です!
個人的には「残侠」が好きですね。


以下のシリーズです。
●天切り松 闇がたり1 闇の花道
●天切り松 闇がたり2 残侠
●天切り松 闇がたり3 初湯千両
●天切り松 闇がたり4 昭和侠盗伝


おすすめ度!
★★★★★


世界の怪魚釣りマガジンⅡ [BOOKS]

ちょっと前に発売されていた、第2弾となる世界の怪魚釣りマガジンⅡ。

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完全に非日常の、かなり濃厚でディーープな世界。
情報が氾濫すると不思議と身近な気もしちゃうけど、やはり遥か遠い世界。
いつかは行ってみたい秘境アマゾン。

ボンバダTERU氏のタライロン(こちらはDVDも付属してるんで、そちらでも楽しめます。)
ワンバイト鵜山氏のドラード(ちょっと前の釣行記事です)
そしてピラルク、カショーロとてんこ盛り状態な内容。
あっ、王様ジムもしっかり登場しております。ほかにもたっぷり濃厚盛りだくさん。


読んで楽しく、観て楽しんで、
しっかり資料としても楽しめる本となっております。


あー、いつかは行ってみたいところですね。
時間とお金と超えなければならないハードルはかなり高めですけどね…。

自分含め気分だけでも…という方にはおすすめかと思います。


DVDも付いてますよ!
もっとジャングルジャングルしているのかと思いきや
河の様相、水の色含め、いろんな部分でちょっとイメージしていたロケーションと違いました。
莫大なる側面があるのがアマゾンなんでしょうね。

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そうそう、
ボンバダTERU氏の「アマゾンばか」という本も今月末には
発売されるようですので、そちらも楽しみなんですよねー!


家紋 [BOOKS]

すっかり9月ですが、完全釣りネタ枯渇状態(汗


先日、身内の不幸以来、いろいろとやることが多くて…


そんな中、ちと前に家の家紋は? という状況が出て来た訳ですよ。


家紋!?




はて!?




生まれてからこのかた、気にした事無かったんですけど…



いろいろ身の回りについても無知なことが多くてびっくりです。

まぁ、親戚に聞いて自分の家の家紋はすぐに解決したんですけどね。




で、こんな本をとある業者様に見せていただいた訳です。

「正しい家紋台帳」 
金園社

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軽く5000種。
いやー、なんか凄いぞと興味津々だし。



よくもまぁ、こんなにあるもんかと…
こんなページがひたすら続く…

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完全にマークであり、デザインであり、いつからあるのか知りませんけど
現代でも時間を超えて全く持って通用するし、とにかく圧巻、驚嘆、感嘆…。奥深すぎだし



いやービックリしました。
自分の家の紋は、上がり藤とのこと…正直、へぇって感じでした。

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あまりに、度肝を抜かれたのと同時に、自分の無知さ、無学ぶりに
度肝を抜かれたのもあるので、好奇心、興味も涌いて来たのもあるんで
ちとゲットンして、自分のルーツ的なものの、表面的な部分だけでも想像しながら
楽しんでみようかな…という訳です。


にしても凄過ぎでした。

知らない事多過ぎですねー。



出口のない海 [BOOKS]


『出口のない海』 横山秀夫著 講談社文庫


ちょっと前に読んでみた文庫本。
夏の時期になると本屋では平置きしているのも多くなり
ついつい気になってしまう戦争モノ…

で、この『出口のない海』です。

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第2次大戦末期、回天(カイテン)なる空前絶後、
筆舌に尽くし難い兵器が秘密裏に開発された必殺の特攻兵器「人間魚雷 回天」。


「人間魚雷」ですよ…この時代では、あり得なさ過ぎて、
まったくもって想像することさえ出来ません。


主人公である大学生、並木青年は学徒出陣し、時代の理不尽さをも感じながら、
最終的には、その「人間魚雷 回天」に乗り込むこととなる。かなり割愛ですが…

死と直面し、どんどん追い込まれて行く緊張感、痛烈、極限、
絶望感、焦燥感、矛盾、理不尽さ…心の葛藤…

著者の筆力、鋭力もあり、
『自分ならどうする!?』という事を、これでもかと痛烈に考えさせられる訳です。


で、最後はどうなんのよ!?は、是非に読んでみる事をおすすめいたします。


ページ数もそんなに多くもなく、
読み易いのもあり、1日程あれば読み切れるかと思います。

おすすめ度 ★★★★★


この本とともに、
自分的には『永遠のゼロ』も強くお薦めしたいですね。



私の釣魚大全 [BOOKS]


「私の釣魚大全」開高 健著 文芸春秋

自分的には読み返し系文庫の中の1冊。
数年ぶりに、ふたたび読んでいる訳です。


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開高大先生の作品ですから、
何度読んでも、その度に新たな発見、驚き、感心、深長、臨場、云々かんぬん…と
感じ、学ぶことが多いんですよね。めちゃめちゃ懐が深いです。


開高大先生といえば、とりあえず「オーパ!」が王道かもですが、
この釣旅系の前身モノ短編集です。
この後、地球規模的ろまん全開系釣旅書籍「フィッシュ・オン」、「オーパ!」、
「もっと遠く」諸々へとスケールもアップして続いて行く訳です。


写真構成等は無しの基本文章だけの内容ではあるけれど、
バイエルンやメコン河といった海外釣旅体験に加え、興味深いのは国内篇が多く、
釧路湿原のイトウ、タナゴや、ワカサギ、カジカといったご当地系釣学、業師達の考察から、
井伏鱒二との釣行といった、こってり濃厚、濃密な内容となっております。


時代背景が高度成長期というのもあり、
当時を想像しながら読むと尚更深いと感じますね。

自分的にはここから学ぶべき事は、何時になっても相当多い訳です。


タグ:開高健

ベトナム戦記 [BOOKS]


ベトナム戦記 開高健

先日、何年ぶりかにオーパを読み返して、
その開高節を自分に注入し、元気いただいたんで
なぜか未読であった『ベトナム戦記』をゲットンしてみました。

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何故に今頃?という感じもしますが、これはタイミングってやつなんでしょう。

で、
あっというまに、読破してしまったんですが、やはりかなり濃厚な読み応え。
凄くて、深いですよ。


開高大先生が30代半ばの頃、ベトナム戦争へ現地にプレスとして訪れ
100日あまりの強烈なる経験・体感した濃厚なる、従軍記、ルポタージュです。


歴史的背景に関して、自分的には、ほとほと無知と言っていいので、
あまりの衝撃・濃厚さにどんな説明でも言葉足らずになってしまいますが、

混沌、混乱、矛盾、腐敗、貧困、搾取、悲惨、戦慄、殺戮、無力、鮮烈、悪夢、
苦悩、怠惰、無常、混乱、痛烈、絶望、熱中、不快、緊張、緊迫、死生、減退、
苦痛、怨念、反逆、壊滅、裏切…うんぬんかんぬん…

これらの言葉をすべてごった煮にして、ねっとりドロドロになったような感じっていうか…


『ベトコン少年、暁に死す』の項
早朝の広場で、ベトコンの少年が銃殺される場面を見たとき、
「私のなかの何かが粉砕された」


極限状態で『何が正義なのか!』をただひたすらに葛藤する、
開高健大先生の『開高節』がそこにはあります。
40年以上前の作品でありながら、これからも決して色褪せない
男なら読むべし!的作品かと思いますね。
やっぱ、開高大先生は偉大ですな…。


この体験から生まれた
『輝ける闇』『夏の闇』をこれから読まないとです…


なんで、今まで読んでなかったんだろ…(汗



タグ:開高健

天空の蜂 [BOOKS]


「天空の蜂」東野圭吾著 講談社文庫

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これは、とっても凄いぞ!的作品。
内容はもちろん600ページオーバーなのもあり、久しぶりに読み応えがたっぷりでした。


最近の物かと思いきや、実は1995年の作品。
かなり前に描かれています。今頃知るとは…(汗


「CH-5XJ」通称“ビッグB”なる最新テクノロジーを搭載した超大型特殊ヘリが強奪される。
おまけに爆薬を積んで…最新テクノロジーなので遠隔操作の無人状態。

無人のまま飛行したヘリは、福井県敦賀市の高速増殖炉「新陽」の上空でホバリングし始め、
そして、警察、政府、各省庁、マスコミ各社、あらゆる所へ声明を出す訳です。
「日本中の全ての原発を停止せよ!」と…
さらに「原発を停止しないのであれば、
このヘリコプターを高速増殖炉「新陽」へ墜落させる。」と…


そう、テロと原発というかなりの重いテーマを扱っているんです。
再度いいますが、1995年11月に単行本として刊行されてます。


犯人の目的は? 政府はどう対応するのか? その時人々は?
というのが、緊張感を持って展開していきます。
その徹底した、圧倒的なリサーチも凄いですが、その筆力を持って
なにより淡々と進行していくので余計に、濃厚、緊迫感のある内容となっている訳です。


かなり以前に描かれているのに関わらず、
今読むと、かなり濃密というか切実…かと感じますね。


2011年に起こった震災、追い打ちをかけるような想定外という名の被害、
その後の政府の対応、電力会社の対応、計画停電、直後のモノ不足…

フィクションと分かっていても、妙にフィードバックしてくる訳です…


原子炉が、微笑むこともあれば、牙を剥く事もある、
微笑みだけを求めるのは、傲慢である…
常に意識し、自ら選択することを、忘れてはならない…という文章がでてくる。

改めて、社会構造の問題、矛盾を考えさせられる訳で、
自らも改めて考えなくては!と思うくらい、深い、濃い内容になっているので、
これは、いろんな方に読んでもらいたいなと思う訳です。

今頃ですがオススメ。★★★★★



イヤミス系 [BOOKS]

仕事の行き帰り、電車の中では、
よく本を読むのであるが、ここ最近ではこんなんがありました。

「イヤミス」なるジャンルをすでに確立?な、とりあえずのこの2冊

真梨 幸子著 「みんな邪魔」幻冬舎文庫
真梨 幸子著 「殺人鬼フジコの衝動」徳間文庫

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イヤミス?
なにそれ!って感じですが、どうやら


嫌(イヤ)な気分になる、ミステリー小説ですよ。

で、イヤミスですよ。


これがまた
とにかく、ねっとりと、いやーな気分になるんですよ。
でも、思わず読み進んでしまうというミステリー。

よくもここまで屈折した表現が出来るよなぁー、なんか腹立つわー
と、ついついこれが、術中にハマるかのごとく、思いのほかハマってしまうんですよね。


登場人物達は、表面的には日常のどこにでもありそうな状況の中で、
じっくりと、ねっとりとした、嫉妬、妬み、不信、歪んだ感情、愛憎やらが
これでもかと、じんじんと、交錯してくる、とにかく、イヤな気分になるんですが、
日本社会の溝、歪みも、割とリアルにからんでたりするんで、
これが以外と、つい気になってついつい読んでしまうという
なんとも不思議な魅力?なるミステリー小説。


2冊連続で読んだらさすがに、
イヤな気分になりすぎで、ちと凹みました。(汗


もうちょい、気分的にライトなの読み直さないとです…(笑


聖母の深き淵 [BOOKS]


聖母(マドンナ)の深き淵
柴田よしき著 角川文庫

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自分的には、電車の中での活字ってほぼマストな訳です。
月末25日から3日間ほどはバサーなんですけどね。
それ以外は、大体文庫本が欠かせなかったりするわけです。


で、このタイトル。


警察小説というジャンルらしいです。



無知な自分は、そういうジャンルがあるとは知りませんでしたが
前回、「激流」を読んで気になった小説家の方でしたので、これを読んでみました。


女性警察官「RIKO」シリーズの第2弾。
これだけでも、完結しているということで読んでみた訳です。


恥ずかしい話しではあるんですが、
作者でもある柴田よしき氏が女性ということは、後から知ったのですが、
内容自体は結構ハードで、かなりねっとりしながらも緻密に構築されてるサスペンスもので
非常に引き込まれる内容でした。
サスペンスものでもあるけど、ディープな恋愛も根底にあるのでなかなか深いです。


警察官であり、母でもあり、女でもある主人公「緑子」の視点/感性が複雑で深く、
それでいて柔らかいのとは対極に、
誘拐事件、警察、犯罪、暴力、惨殺、愛憎、権力、ヤクザといったこれでもか!
というくらいハードなネタがオンパレードなストーリーが背景にあるので、
このコントラスト凄いぞ!という感じでどんどん読めちゃうんですよね。
伏線の張りかたも、緻密に計算されてますしね。


ストーリーのサブキャラでもある、麻生と、山内というのも強烈ですし…
強烈だねぇ、と思ってたら、
やっぱりこのキャラでシリーズ展開されてるみたいですから…


自分的には、やや??という部分もありましたが、
スピード感もあって、さくっと読むにはおすすめかと思いますね。
さくっと読めますが読後感は割とこってりとヘビーですよ。
自分的には好きですが…


このシリーズの1作目「RIKO」もさくっと読んでしまいました。



次は、『聖なる黒夜』ですねん。


主観的おすすめ度
★★★★☆



タグ:柴田よしき

激流(上・下巻) [BOOKS]



激流(上・下巻)
柴田よしき著 徳間文庫
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何か新しいもんでも読もうかなぁと、書店でふむふむとチェックしているところへ
何気に目に入ってきた本です。
帯部分の、「書店の目利きが大絶賛」というワードに惹かれたみたいです。
CDのジャケ買い的感覚っていうんですか。


柴田よしき氏は、かなり著名な方のようですが、
無知な自分は全くもって知りませんでした。(笑)


あらすじ的には、
修学旅行中に一人の少女が、唐突に謎の失踪をしてしまうところから始まります。
その時、友に行動していたグループの少年少女6名。

当時の事件は未解決なまま、
20年の月日が流れ、受験、進学、就職、リストラ、結婚、離婚、ドラッグ、栄光、衰退と、
当時のグループの6人は、35歳になりそれぞれの激動なる人生を歩んでいる訳です。


そこに、

「私を覚えていますか? 冬葉」

と20年前に失踪した少女からのメールが、当時のグループのメンバーに届きます。


それぞれ、ばらばらにそれぞれの人生を歩んでしたのに
そのメールが引き金となって、20年の時を超え
不思議と絶妙に巧妙に6人のメンバーが繋がり、絡み始めるという
サスペンス・ミステリーな訳です。


事件はどうなるのか?解決するのか?


という感じなのですが、
6人のキャラクター設定、人物像の造形描写、伏線の貼り方は、
絶妙で巧みでスピーディーで、すっかり引きつけられるし、巧いなぁと感じましたね。
上下巻で、900ページはありますからね。
飽きずに読めたのは、実力者のなせる技かとお察しします。


伏線が貼られ過ぎて、全てを完全に繫ぐのには、
若干無理があるか?という気は個人的にしてしまいますが
この辺りは、個人的な感想。
さらにいうと、下巻後半部分からの核心部分である事件の真相は、
個人的には、そういうことでしたかぁという感じ。

若干の尻つぼみ感があるかぁ、と若干個人的には思ってしまいましたが
やはり巧いなぁと素直に感じますので、他の作品も読んでみようかと思います。



東京物語 [BOOKS]


東京物語 奥田英郎(集英社文庫)

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仕事場でデザイナーのヒノッピに借りた一冊。


さらっと、サクッと、お手軽に、お気楽に読んだ一冊。
深味や衝撃といった濃密度は薄いけど、
軽く読みたい気分な時には良いかと思います。


設定は、70年代後半から80年代半ばの東京を舞台にした青春ストーリー。
主人公が、学生から就職してからの、
なんてことはない日常の日々を描いてるのだけど
まさに、ふぞろいの林檎たち的ストーリー。
青春グラフィティってやつですねー。うーん懐かしい。


名古屋出身である主人公が、プランナー、コピーライターということもあり、
その業界ならではの時代感が自分的にはリアルで、
ワープロ、版下、写植、トレスコといったキーワードが
なんともなつかしい?感じがしちゃうわけです。
※自分は当時のリアル世代ではないですが、自分も同じ業界ですしねー。


広告のキャッチコピー1本で徹夜してる様は、当時のまさに、
コピーライター黄金時代的な感じがしちゃいますからねー。
今じゃ全く考えられないですよね。


自分より、ひと世代上の方なら、
当時のことをよりリアルに感じ、振り返ったりし、共感し、
もっと、すげー懐かしく感じるのではないでしょうか?


おとなのモバゲーのCM観て、なんとも共感しちゃうような方には
おすすめかもしれませんねー。




大空のサムライ [BOOKS]

今日から早くも10月だし、気がついたらすっかり涼しくなっちゃうし…

で、読書の秋ですよ!という訳じゃないですが、

『大空のサムライ』
かえらざる零戦隊
著者:坂井三郎

を読み終えました。


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先日、『永遠のゼロ』という小説を読んだのですが、
これがまた自分的には衝撃的に凄い作品だったのですが、(戦争ものです。)
その中で、凄腕の、伝説の零戦の戦闘機乗り(もちろん実在した人物な訳ですよ)が
登場してくるんです。



その名も『坂井三郎』


その坂井氏の自叙伝であるので、当時の歴史的背景を知れば知る程、
その凄さがより分かるとは思うのですが、自分的には恥ずかしながら、
あまりその辺りをよく理解していないのもあって結構じっくり読んだので、
そしてまた、何気に結構な厚い本で読み応え感あったので
読み終えるまでけっこう時間がかかりました。


戦争の悲惨さも、もちろんありますが、
坂井氏の戦闘機乗りとしての生き様、命のやりとりという極限の状況での執念というものが
極めて浮き彫りになっているのもあり、非常に緊張感と迫力のある内容な訳です。

200回余りわたる出撃で64機を撃墜したことよりも、
200回余りのの出撃で列機を一機も失わなかったことを誇りに思う
という氏の言葉がまた心を打つ訳です。


今のご時世と比べる事は、全く持っておこがましい事ですが、
精神論的に手本になる事も多く、なるほどと思ってしまう訳です。



続編もあるので、これから読んでみます。


おすすめです。



永遠の0(ゼロ) [BOOKS]

久々に、壮絶なものを読んでしまいました。
新刊でもなく、かなり時間もたっているのでご存知の方はご存知かと。


それがこれ。

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永遠の0(ゼロ)
著者/百田 尚樹 出版社/講談社文庫


たまたま、この夏のタイミングで読んでしまったというのが
余計に諸々考えさせられますが、いわゆる戦争ものです。

タイトルのゼロとは、もちろんのこと零式艦上戦闘機のことで、
すなわち特攻隊にまつわるストーリーである。

自分ごときが、この小説、ましてや特攻や戦争にについて語るのには、
文章含め大きく無理がありすぎますが、
なにしろ魂が揺さぶられたのは確かであるし、
今のこのご時世が大変だと思っていた自分が、笑止千万と思わずには
いられないくらい圧倒的な凄まじいストーリーに圧倒させられた訳ですよ。

史実に基づくストーリーでもあるので、そのあまりにリアル過ぎる内容が
フィクションだかノンフィクションだか分からなくなるくらいだし、
圧倒的にぐいぐいと、その内容に引き込まれてしまう訳です。

当時に比べたら自分の悩みなど、なんてことは無い些細で微細な事だよなーと
つくづく、改めて思ってしまうしね。
自分含め、理屈や言い訳ばかり並べ立てる輩にほど、読んでいただきたいと思ってしまうわけです。


終戦より60数年、当時の特攻隊や戦争体験者の方が今後そう長くないうちに、
明らかに、相当に少なくなってしまうだろうという事は、とても悲しくとも
避けられない明らかなる事実。

それを考えると、このタイミングで読めたことは何か意味があると思わずには
いられなかったする訳です。

自分的に、
確実に絶対的にお薦めする読んでいただきたい小説でありますね。


念のため、以下あらすじは出版社紹介文より抜粋です。
「人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り——それが祖父だった。 『生きて帰る』という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!」(出版社紹介文より)






砂漠 [BOOKS]

自分の通勤時間が1時間ちょいなんで通勤時間含め、
本は割と読んでたりします。

で、

「砂漠」

伊坂幸太郎氏の新刊です。

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自分的には久々な、伊坂作品だったりします。

今回のは、主人公らが大学生5人の青春小説。

相変わらず、おもしろい安定度は抜群です。
非常に読みやすいし。
5人というのが、適度に複雑で深みがあっていいわけですよ。
キャラ設定が明確でないと、面白みとしては成り立たないわけだし。

当然ながら、キャラ設定もしっかりしてるし、
とにかく共感が持てちゃう設定で、
特に、西嶋という学生の設定が、自分的には最高で、
ぐいぐい引き込まれる訳ですよ。

西嶋君、おもろいわー。いいねー。
と自分的には、ツボに入りました。

青春小説ということもあって、
軽い感じで、手軽に、読めるし、読後感も爽やかな感じなので
おすすめですよ!





アレルヤ [BOOKS]

最近も本は読んでいるのですが、ブログにアップするのは
久しぶりかも…

で、

桜井鈴茂(サクライ スズモ)著の「アレルヤ」という作品。(双葉文庫)

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この作者について、
知っている方がどれくらいいるのかは分かりませんが…

かくいう、自分も知らなかったし初めて読むし!な訳ですが…


一緒の事務所で仕事をしている、プランナーT氏の大学の同級生ということで
拝借した小説な訳です。


同級生で小説家ってなかなかいないですよね?
へぇー、なんか珍しいねー、うんぬんかんぬん…という経緯で読む事になった訳ですが、

冒頭からかなり読みやすい感じで、すぅーーーっと入り込んでくる文章で
非常に読みやすいです。変な癖や、難解さも無いですし…

主人公も登場人物も個性はあるも、いわゆる極めて普通な人々で、
その普通な登場人物らが繰り広げる日常のストーリー。
ブックカバーには青春小説とありますね。

普通だからこそ、共感できる部分って自分的に凄くありますからね!
そういう意味では、入り込みやすいしかなり読みやすいし、あっという間に読めてしまいますよ!


内容的には、読んでみて下さいな! ということで…興味のある方は是非!


自分的には、次回、桜井作品が出れば読んでみよ!!!
と思える作者ですね!



新参者 [BOOKS]

東野圭吾である。
怒濤のごとくの作品数ですよねー。


東野作品にどっぷりとハマっている訳では無いのですが、
「赤い指」を読み、そこで登場していた加賀恭一郎という敏腕刑事に魅了され、
つい興味が涌いてしまい加賀刑事が登場しているということで読んでみた訳です。


で、「新参者」。

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内容的には、動機ありき殺人事件を加賀刑事が誰もが気がつかないような
些末と思えるような事を着実に積み上げ、推理し、謎を解き、事件を解決していくストーリーで、
読みやすく、が…、なんだか2時間刑事ドラマを見ているような内容で
ぶっちゃけ自分的には、まぁ特に…という感じでした。(期待し過ぎたのかも…)


が、


この加賀刑事の洞察力や気遣いは、なかなか自分的に興味深く
人に対する配慮や優しさ等、深い人間ってこういう男だよなーとか思ってしまう訳ですよ。


他にも、加賀恭一郎シリーズ?があるようなので、
ちょっとチェックしてみようと思います。


ちなみに、

加賀恭一郎が登場する作品は、「卒業−雪月花殺人ゲーム」(刑事になる前の話)、
「眠りの森」「どちらかが彼女を殺した」「悪意」「私が彼を殺した」「嘘をもうひとつだけ」
「赤い指」な感じです。他にもあるかも…


自分的には「赤い指」は、かなり入りこめたし、泣けましたね。


興味のある方は是非!

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